【孤高のギタリスト】世界一透明な音色を奏でるエリック・ジョンソンとは

世界一透明でクリーンなトーン(音色)を奏でるギタリストとして必ず名前に挙がるのが、エリック・ジョンソン。彼は、「ミュージシャンズ・ミュージシャン」「孤高のギタリスト」「ギタートーンの神様」と評され、ギターのトーン(音色)を語る上で欠かせない存在。

エリック・ジョンソンについて、知らない方も知っている方もこのページを読めば、彼がどういうギタリストがわかるはずです。エリック・ジョンソンのプロフィールをはじめ、業績、語り継がれる伝説、音楽性、おすすめの曲5選をぜひ御覧ください。

※アイキャッチ画像の出典:http://blog-imgs-70.fc2.com/

エリック・ジョンソンとは

エリック・ジョンソンは、アメリカテキサス州オースティン生まれのギタリスト。11歳からギターを始め、現在までグラミー賞はじめ数々の賞を受賞してきました。

ほとんどの人が、1970年代の世界3大ギタリストである「エリック・クラプトン」「ジェフ・ベック」「ジミー・ペイジ」、現代の世界3大ギタリストである「ジョン・フルシアンテ」「ジョン・メイヤー」「デレク・トラックス」を知っていると思います。

エリック・ジョンソンは、彼らのように陽の目を浴びてはいませんが、ギター界の影の功労者と言っても過言でない業績を残しており、誰もが認める世界で一番クリーンなトーンを奏でるギタリストです。

エリック・ジョンソンの業績

  • 1974年:スタジオ・ミュージシャンとしての活動スタート
  • 1975年:インディーズでアルバム(曲名不明)リリース。テキサスで異例のヒット
  • 1986年:「Tones」でデビュー。グラミー賞にノミネート
  • 1990年:「Ah Via Musicom」をリリース。「Cliffs of Dover」が爆発的な大ヒット。グラミー賞を獲得する
  • 2005年:「Bloom」をリリース。グラミー賞にノミネート

※グラミー賞には4度ノミネート

エリック・ジョンソンの音楽性

「誰もが聴き入ってしまう甘い歌声と繊細でクリーンなギタートーン」

この一言で彼のプレイは説明がつく。

ブルース、ロック、ジャズ、フュージョンなど、さまざまな音楽を融合させて作り出された曲は、インストゥルメンタル(楽器のみの曲)がメインに繰り広げられ、聴いていて古さを感じないフレーズばかり。

また、ボーカルソングでも得意の甘い声とギターが抜群のコンビネーションを生み、誰もが聴き入ってしまうこと間違い無しです。

また、エリック・ジョンソンの音楽性を語る上で欠かせないのがギターへのこだわりです。彼は異常なまでに完璧主義者で、ギターサウンドに対して少しの妥協も許さない。G3ツアーの際にミュージシャンやスタッフと何回も口論になったというエピソードがあるくらいです。

そんな彼の伝説ベスト3をご覧ください。

エリック・ジョンソンの伝説ベスト3

第1位:エフェクターは電池稼働

ほとんどのギタリストはギターやエフェクターへのこだわりは強いが、彼はエフェクターの電池にまでこだわる。

ギタリストの多くが、ACアダプタを接続してエフェクターを稼働させているが、エリック・ジョンソンは電池で稼働させている。

しかも、アメリカの大手電池メーカーのデュラセルの電池しか使わない。ACアダプタの場合、電気の相互干渉の影響があるため、音色が変わるらしく、電池を使うことによって音色の変化を制御している。(一般人が聴き比べても絶対に認識できないレベルの話)

第2位:ギターの音だけで右利きか左利きかがわかる

彼はギターの音を聴いただけで、右利きのギタリストか左利きのギタリストかを聴き当てることができる。ピッキングの際に、ピックが弦に触れる角度によってギターの音が変わる。

右利きの場合と左利きの場合ではその角度に若干の違いが生まれ、ギターの音が変化する。彼はその差異を聴き取れるのだ。(もちろん一般人が聴き比べても認識できないレベルの話)

第3位:ギターの塗装を剥がして音を良くする

みなさんが知っている通り、ギターの材料は木材であり、木材の上から塗装して色付けを行っている。本来、木材は空気にさらしておいた方が良い。つまり、木材に呼吸をさせた方が状態がよくなる。

そのため、エリック・ジョンソンはギターの塗装を極力剥がし、極限までギターサウンドを追求している。私もギターを選ぶときに、塗装が薄いものを選んでいます。ただ、ギターの塗装を自分で剥がすまではしたことがありません。

彼のギターへのこだわりが、いかに異常かわかっていただけたと思います。

エリック・ジョンソンおすすめ5選

代表的な曲を含めて、聴いておくべき曲を5曲セレクトしました。エリック・ジョンソンを知らない方も知っている方もこれらを聴けば、エリック・ジョンソンにハマること間違いなしです!

TOP1:Manhattan

Manhattanは後で紹介するCliffs of Doverと同じく代表曲の1つとして数えられます。Manhattanの前半のリフといい、中盤からの速弾きといい、終盤の終わり方といい、すべてが完璧の曲です。バランスの良い構成で聴きやすい1曲となっています。

TOP2:Trail of Tears

TOP2を何にするかは正直悩みました。ファンの中には「TOP1とTOP2になんでCliffs of Doveが入っていないの?」と言う人もいると思いますが、あえて「Trail of Tears」を選びました。

上記の「Trail of Tears」は1988年のオースティンでのライブ映像です。この時期が全盛期と言っても過言ではないほど、ボーカル、音作り、バランス感、スピード感が完璧。「Trail of Tears」は、1つ1つのフレーズが意味を持ち、非常に綺麗で、神秘的な風景が目の前に広がるような曲です。

TOP3:Cliffs of Dover

Cliffs of Doverは彼の代表曲であり、グラミー賞を獲得した曲でもあります。(アルバムでグラミー賞を受賞していますが、この曲のヒットが受賞につながる)

冒頭の速弾きといい、フレーズの構成、波を打つようなスピード感の中で繰り広げられるテクニックの嵐、最高にホットな曲です。

TOP4:SRV

名前の通りスティーヴィー・レイ・ヴォーンに捧げた曲です。エリック・ジョンソンとスティーヴィー・レイ・ヴォーンはテキサスの同郷ということもあり、スティーヴィーが亡くなったときに製作されました。

「SRV」を聴けばわかるのですが、スティーヴィーが弾きそうなフレーズがふんだんに盛り込まれているので、聴いていて不思議な気分になります。「SRV」という曲名同様にスティーヴィーの曲のような錯覚さえ覚えます。

エリック・ジョンソンは粋ですね。

TOP5:Fatdaddy

Fatdaddyは知らない方が多いのではないでしょうか。2010年にリリースされた「Up Close」に収録されている曲で、リフがめちゃくちゃかっこいい。この歳になっても、新しい奏法に挑戦し、作り上げられたリフは必見です。

番外編:Your Sweet Eyes

TOP5に含めることができなかったのですが、Your Sweet Eyesはコアなファンから支持を受けている曲です。女性コーラスとの絡み、間奏のギターソロも曲の世界観を引き立てています。

生で聴いたときには、鳥肌がぞわ〜と立ったのを覚えています。今でエリック・ジョンソンの中では1番好きな曲です。

ぜひ聴いてみてください。